1. はじめに:オンリーワンの絵屏風を求めて
日本の伝統美を象徴する「屏風」は、古来より装飾品・実用品として親しまれてきました。婚礼や式典などの華やかな場はもちろん、近年では自宅のインテリアや店舗ディスプレイにも取り入れられています。そんな中、近年注目を集めているのが「絵屏風」のオーダーメイド製作。自分だけのデザインを屏風として仕立てることで、唯一無二の特別感を演出できます。
今回は、実際の制作現場の様子とともに、オーダーメイド絵屏風の魅力と製作の流れをご紹介します。
2. 絵屏風の制作現場:職人の手仕事
2-1. 職人技が光る“糊”と“刷毛”の使い方
絵屏風の製作過程では、伝統的な刷毛と糊を駆使し、一枚一枚丁寧に紙を貼り合わせていきます。これは式典用の金屏風と同じ工程を踏んでおり、完成度の高い仕上がりを担保するために欠かせない職人技です。
- 骨組みづくり:まずは木枠や骨組みを整え、下地の紙(下張り)を貼り込んで強度を確保します。
- 本紙貼り:デザインされた絵や印刷した布・紙など、本紙を刷毛と糊を使って丁寧に貼ります。
- 圧着と乾燥:空気や余分な糊を抜きながら圧着し、適切な時間をかけて乾燥させます。
2-2. スリムなサイズから大型まで対応
今回ご紹介しているのはコンパクトサイズの絵屏風ですが、大型の式典用金屏風と同様の技法で製作可能です。
- 小さな卓上サイズ:お部屋のアクセントや商品撮影背景に。
- 一般的な六曲一双(ロクキョク・イッソウ)などの大サイズ:ホテルやイベント会場の演出に。
ご要望に応じて多種多様な寸法に対応できるのが、オーダーメイドの強みです。
3. オーダーメイド絵屏風の魅力
3-1. 完全カスタマイズされたデザイン
すでにある既製品から選ぶのではなく、お客様のご希望に合わせた色・柄・サイズをゼロから作り上げられる点が最大の魅力です。「愛用のアートを屏風に仕立てたい」「子どもの描いた絵を記念に残したい」など、幅広い要望に対応可能。世界に一つだけの作品が手に入ります。
3-2. 高級感と特別感の演出
木の骨組みに布や紙を張り込むことで生まれる、独特の“重厚感”と“品格”。さらに絵やデザインが加わることで、一般的な金屏風とはひと味違う華やかさを演出できます。特別なイベントやお祝いのシーンで注目を集めること間違いなしです。
3-3. 職人が生み出す確かな品質
絵屏風づくりは、実はかなりの経験と技術が必要です。職人が丁寧に下準備を行い、糊の加減や乾燥時間を見極めながら紙を貼り合わせていきます。結果として、強度・耐久性に優れ、長く愛用できる仕上がりが実現します。
4. 制作工程のポイント
4-1. 本紙の選択
絵屏風の要となる本紙(絵や模様が施された紙や布)は、制作時の仕上がりを大きく左右します。手描きのアートやデジタルプリントで作られた布・和紙など、多彩な素材に対応可能。絵師やデザイナーと共同制作することもあります。
4-2. 丁番(ちょうばん)の選び方
屏風の折りたたみ部分を支える丁番も、重要な要素。オーダーメイドでは、金属製のピアノ蝶番から紙製の「紙丁番」まで、お客様の用途に合わせて選択できます。
- ピアノ蝶番:頑丈だがやや重量が増す。
- 紙丁番:軽量で修理しやすいが、破損時の張り替え範囲が広い。
4-3. 縁(ふち)・金具の種類
絵屏風の枠や金具(飾り金具・釘隠しなど)についても、金色・銀色・古色仕上げなどのバリエーションがあります。使う素材や仕上げによって、イメージは大きく変化します。
5. 「こんなの作れる?」疑問があれば気軽に相談
「自分の描いた絵を屏風に仕立てたい」「海外向けに和風デザインの屏風を作りたい」「会社のロゴ入りのディスプレイを作れないか」など、こんなの作れるのかな?と思う場合は、ぜひ気軽にご連絡ください。
職人による手仕事ゆえ、一度に大量生産は難しい反面、細部までこだわり抜いたオーダーメイドが可能です。お客様のイメージをじっくりヒアリングしながら、最適な仕様をご提案いたします。
6. お問い合わせ方法
絵屏風の製作に関するご相談は、下記のボタンからお気軽にお問い合わせください。用途やイメージ、予算などをお伺いしたうえで、最適なプランをご提案いたします。
まとめ:世界に一枚だけの絵屏風で空間を彩る
絵屏風は、伝統的な技法を守りつつも、デザイン面で自由度が高いため、古典的・現代的なモチーフや個性的なアートを取り入れられるのが大きな魅力です。コンパクトな卓上サイズから大規模な式典用まで、幅広いサイズ展開が可能。さらに、素材・丁番・仕上げまで、すべてお客様のご要望に合わせてカスタマイズが行えます。
「こんなの作ってもらえるの?」と思うようなアイデアでも、まずはお気軽にご相談ください。職人たちの手仕事が、世界に一つだけのオーダーメイド絵屏風を実現します。
手仕事が生む特別なアート空間を、あなたの大切な場面に取り入れてみませんか?
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