洋金箔のおはなし

金屏風に使われる、金箔のお話。

先週の本金箔に続き、今週は「洋金箔」について。

「洋金」または「洋箔」と、よく呼ばれています。

本金箔に比べてリーズナブルな価格となっているため、一般的な式場・ホテル等でお使いいただいているのがこの「洋金箔」を使用した金屏風です。

本金箔と洋金箔では、パッと見は見分けがつきません。

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ですが、見た目では分からない「材質」に大きな違いがあります。

実は洋金箔には「金」が入っていないのです。

ご存じない方も多いのではないでしょうか?

洋金箔の正体は「真鍮箔」…つまり、銅と亜鉛の合金です。

「金」こそ使用されてはいませんが、その分安価で扱いやすく、見た目も遜色ありません。

そのため、本金箔の代用品として明治中頃から使われており、現在では最もポピュラーな箔となっています。

用途としては金屏風をはじめとする工芸品の世界にとどまらず、モダンインテリアにも使用されるなど、実はわたしたちの生活にも密接した素材です。

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