はじめに:新たなオンライン窓口へ
創業120年以上という歴史ある老舗企業が、今回コーポレートサイトを大幅にリニューアルいたしました。
以前もホームページは存在していましたが、情報量やデザイン面でお客様に十分な満足をお届けできていなかったかもしれません。このたび、これまでの反省点やお客様からのご要望を踏まえ、内容を格段に充実させたサイトを公開しています。この記事では、リニューアルサイトの見どころや当社が提供するサービス、そして「泰山堂」が目指す伝統と革新の融合について詳しくご紹介します。
1. 泰山堂とは:創業120年以上の歴史を持つ金屏風専門メーカー
まずは当社の背景について簡単に触れたいと思います。泰山堂は明治時代に創業し、120年以上もの歴史を重ねてきた金屏風専門メーカーです。屏風という伝統工芸品を長きにわたって支え続け、その技術とノウハウを蓄積してきました。
金屏風と言えば結婚式や式典、ホテルの宴会場や神社仏閣など「ハレの場」を演出するために用いられることが多いですね。一方で、近年ではオフィスのパーティションや海外でのインテリア需要など、用途が多様化しています。そこで私たちは、従来の技術をさらに発展させ、さまざまなニーズに応えられる新しい金屏風のカタチを模索してきました。
1-1. 創業当初からの理念
泰山堂が掲げている理念のひとつに、「職人技の継承と時代への対応」があります。伝統技法を守るだけでなく、時代の変化に合わせた改善を怠らない――こうした姿勢が120年もの間途切れることなく続いてきたからこそ、多くのお客様から信頼をいただいてきたのだと考えています。
1-2. 主要サービスと実績
当社が手がける金屏風は、式典やホテル様向けの規格品だけではありません。オーダーメイドによる一点物の製作、文化財や歴史的な屏風の修理・再生、さらには近年注目されているレプリカ・複製事業など、多角的な事業を展開しているのが強みです。
過去には首相官邸や国立博物館、有名ホテルチェーンなど多岐にわたる納入実績があり、その中で培った知見を社内で蓄積・応用することで、お客様のあらゆる要望に柔軟に対応できる体制を整えています。
2. リニューアルサイトのポイント:充実した情報と使いやすさ
さて、本題である「コーポレートサイトのリニューアル」についてご紹介します。今回は、サイト全体のデザインやコンテンツ構成を大幅に見直し、「分かりやすさ」「情報量」「ビジュアル面の充実」をテーマに掲げました。以下、主なポイントをいくつか挙げてみます。
2-1. 豊富な製品紹介と事例写真
これまでは金屏風の基本情報や納品事例などを断片的にご案内していましたが、リニューアル後はかなり詳細な写真や解説を載せています。例えば「ホテル・式典向け」の金屏風であれば、紙丁番(羽根蝶番)やフッ素コーティング金箔紙の採用など耐久性とメンテナンス性を高めたこだわりを、写真付きで丁寧に解説しています。
また、「実績・事例紹介」のカテゴリページも充実させており、ホテルや式典会場、神社仏閣、さらにはオフィスインテリアなど、多様な納入事例の写真を多数掲載中です。視覚的に理解できるよう工夫しましたので、初めての方でも「こういう用途があるんだ!」とイメージを広げていただけるのではないかと思っています。
2-2. 修理・リメイク事例を詳しく解説
当社の大きな強みである「修理・リメイクサービス」についても、今回のリニューアルで大幅にコンテンツを増やしました。金屏風の破れや汚れだけでなく、丁番の破損や木枠の劣化など、さまざまなケースを具体的な写真とともに紹介しています。
金屏風は一度傷むと修理が難しそうなイメージがあるかもしれませんが、実は大半は補修が可能。丁寧に修理を行うことで新品同様の輝きを取り戻すことができます。その具体的なプロセスや料金イメージを提示することで、お客様が「これは修理すべきか、それとも買い替えたほうが得なのか」を判断しやすいように配慮しました。
2-3. FAQやカスタムオーダー情報を充実
過去に問い合わせの多かった「サイズ」「納期」「メンテナンス」「支払い方法」「海外納品対応」「オーダーメイドの流れ」などをFAQ形式で分かりやすくまとめました。初めて金屏風に触れる方や修理を検討されている方でも、疑問点を素早く解決できるよう工夫しています。
また、カスタムオーダーに関しては「どんな大きさまで対応できる?」「金箔以外の箔や布地、さらにはデニム素材やレザーパネルなどは可能?」といった質問にもページ内で詳しく回答。もしさらに細かい疑問があれば、「お問い合わせ」ボタンからすぐに相談できます。
3. 伝統×新時代の情報発信へ:サイトに込めた思い
今回のリニューアルでは、単に見た目を刷新するだけでなく、「泰山堂」という企業が現代社会で果たしていける役割を再定義する意味合いがありました。創業120年以上を経て、私たちが見つめるべきは「金屏風がこれからの空間演出にどんな可能性をもたらすか」という問いです。
3-1. 新たな用途や海外展開の可能性
昔から「金屏風=日本のハレの場」というイメージが根強いですが、近年では海外からの需要や、オフィスのパーティションとしてモダンに活かす使い方など、多彩な活用アイデアが生まれています。
たとえば、海外のギャラリーや美術館での展示背景としての金屏風、結納用以外のインテリアディスプレイ、さらにはブランドコンセプトを反映した独自デザインの特注屏風など。泰山堂としては、こうした新しい市場を開拓すべく、英語対応や多言語サポートの一部コンテンツも検討中です。
3-2. デジタル技術との融合
金屏風の製作は伝統的な手仕事が中心ですが、近年ではデジタル画像を活用したレプリカの製作や、高精細スキャニング撮影をベースにしたデジタルアーカイブ化の事例が増えています。「高精細スキャニング撮影で甦る歴史:佐賀県某博物館の絵図をレプリカ屏風に!」の記事などでは、そうした事例を紹介していますが、これからますます需要が高まると見込んでおり、サイトでも積極的に発信していきたいと考えています。
3-3. ブログを通じた文化発信
リニューアルを機に、「屏風屋ブログ」という形で社内スタッフがリレー方式で情報を発信しています。これまでお客様のところで見かけた珍しい屏風事例、修理の中で学んだ豆知識、展示会や美術館の訪問記など、幅広いテーマを取り上げ、読み物としても楽しいコンテンツに育てていきたいと思っています。
ときには美術展や工芸展への訪問レポートを掲載したり、新しい製品や素材にチャレンジする過程を公開したりと、伝統工芸に関心を持つ方々にワクワクしていただける記事づくりを心がけます。
4. お問い合わせ・ご相談について
「こんなに情報が増えても、実際に問い合わせるのは少しハードルが高いかも」――そう感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。泰山堂では新しいサイト上に「お問い合わせフォーム」を設置し、お電話やメールよりも気軽に問い合わせしていただける仕組みを整えました。
たとえば下記のようなケースは、ぜひお気軽にご相談ください。
- ホテルや式典で金屏風を導入したいが、コストや耐久性が気になる
- 既存の金屏風を修理・再生したいが、修理費用の目安が知りたい
- 海外イベントで使用したいが、サイズや輸送方法はどうなるのか
- オフィスのインテリアとしてカスタム屏風を作れないか
- レプリカやデジタルアーカイブの製作を任せたい
ご相談の際は、用途や要望などを簡単にお知らせいただくだけでもOKです。スタッフが用途に合わせた最適な素材や施工方法、納期や予算などを丁寧に提案いたします。
5. これからの展望:長期的な価値を提供するために
リニューアルサイトはゴールではなくスタートだと考えています。これからも定期的にコンテンツを追加・更新し、実績紹介やお客様事例の掲載、修理・リメイクの前後比較の写真など、どんどん充実させる予定です。
さらに、金屏風だけでなく衝立やパーテーション、アートパネルなどの空間コーディネート提案の情報も増やし、「素材・技法・歴史」のカテゴリでより深い専門知識を発信していきたいと思っています。また、海外顧客への対応や英語ページの整備なども視野に入れており、伝統工芸の海外発信にも力を入れていく所存です。
まとめ:泰山堂の新サイトで体験する「金屏風の世界」
今回のコーポレートサイトリニューアルは、私たち泰山堂が長年にわたって培ってきた技術と歴史、そして新時代に向けた取り組みをより多くの方に知っていただくための大きな一歩です。金屏風に興味があっても「どこに相談すればいいかわからない」「修理は本当に可能なのか?」と悩んでいた方も、きっとヒントになる情報がサイト内にあると思います。
今後もこの記事を含め、「実績・事例紹介」「レプリカ・複製」などさまざまなカテゴリで新しい情報を発信していきます。ぜひお気に入り登録していただき、定期的にチェックしていただけるとうれしいです。そして、「こんな屏風を作ってみたい」「修理してみたいけど可能かどうか知りたい」と思われたら、いつでもお気軽にご連絡ください。
私たちは、ただものを売るだけでなく、お客様のハレの場や空間の「感動づくり」をお手伝いするパートナーでありたいと願っています。サイトリニューアルを機に、金屏風や日本伝統文化の魅力をもっと身近に感じてもらえたら何よりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。引き続き、泰山堂の新サイトや各種取り組みにご注目ください。皆様との新たな出会いとご縁を心よりお待ちしています。
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