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始皇帝と大兵馬俑展に行ってきた:壮大な地下軍団と歴史ロマン

1. はじめに:話題の「始皇帝と大兵馬俑展」

日本各地を巡回した「始皇帝と大兵馬俑展」が、大阪でも開催されていたので足を運んできました。

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秦の始皇帝といえば、中国史上初めて大陸を統一し「皇帝」を名乗った人物。その絶大な権力とともに名を遺したのが、副葬品である兵馬俑(へいばよう)です。今回は、そのレプリカや関連資料を通じて感じた迫力とロマンをレポートします。

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2. 「兵馬俑」とは何か?

2-1. 焼き物でできた等身大の人形

「兵馬俑」とは、始皇帝の陵墓(秦始皇帝陵)に副葬された焼き物の人形です。

  • 人間サイズの等身大(身長約180cm)で作られたものが多数
  • 歩兵俑、騎兵俑、将軍俑など、役職や階級によって細部の衣装や表情が異なる

画像を見ると、まるで本物の兵士がそのまま石化したような迫力を感じます。

2-2. その数、なんと約8000体

地下軍団とも呼ばれ、8000体以上の兵馬俑が埋められていたというから驚きです。

  • 兵馬俑が並ぶ坑は何百メートルも続く大規模なもの
  • 全ての顔や髪型が少しずつ異なるという凝りよう

この巨大スケールが発見されたときは、20世紀最大の考古学的発見とも言われたほどです。

3. 展示内容:兵馬俑と始皇帝の世界

今回訪れた大阪会場では、国立国際美術館を舞台に下記のような構成でした。

  1. 秦王朝の歴史と始皇帝の生涯を紹介するパネル
  2. バリエーション豊かな兵馬俑(レプリカ)が並ぶ展示スペース
  3. 始皇帝陵の副葬品や考古学的発見に基づいた資料

3-1. レプリカとは思えない圧巻の迫力

現地から運ぶわけにはいかないため、展示会場ではレプリカ兵馬俑が並んでいました。

  • 実寸大で精巧に作られており、顔の凹凸や鎧の質感がリアル
  • 5〜6体ほど並んでいるだけでも、壮観な雰囲気

会場の解説によると、実際の兵馬俑坑にはこれが数千体並んでいるとのこと。想像だけで鳥肌が立ちます。

3-2. 始皇帝の狙いと時代背景

展示パネルで印象に残ったのは、始皇帝は死後も「皇帝」として君臨するためにこの軍団を作らせたという点。

  • 広大な陵墓には宮殿や役所、さらには兵士や馬なども再現
  • 秦王朝の国家体制を、そのまま地下に再構築

生きている間の絶対権力を、死してなお続けることを望んだ始皇帝の思いが伝わります。

4. レプリカ兵馬俑の魅力:歴史×芸術

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4-1. 8000体×全てが異なる顔

解説によれば、兵馬俑は一体一体の表情や髪型、服装が異なるそうです。

  • 歩兵俑は動きやすい短い服装
  • 将軍俑は冠や髪型も威厳のあるスタイル

職人たちがパーツを組み合わせながら、それでも同じものがないように作り上げたとか。まさに芸術的と言えます。

4-2. 歴史ドラマを感じるロマン

この規模の副葬品を実現するには、相当な人力と財力が注ぎ込まれたはず。

  • 兵士の人数=あくまで始皇帝の自己満足という説も
  • しかし、そのスケールが今になって世界中の人を魅了

破壊や略奪を防ぐために地下に埋めるという発想も、古代の世界観を彷彿とさせます。

5. 屏風に見る「死後の世界」の発想?

実は、屏風やほかの調度品も死者のために副葬されるケースが歴史上存在しました。

  • 日本の葬儀では、かつて棺の周りを屏風で囲う「棺前屏風」なども用いられた
  • 中国の始皇帝が大規模に兵馬俑を埋めるのと似た発想?

スケールは全く違いますが、死後の世界を支配・演出したいという人類共通の願望が感じられますね。

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6. 行ってみて分かったこと:歴史ロマンへの入り口

6-1. 実際に近くで見ると迫力が増す

写真や映像で見るよりも、やはり会場で等身大の兵馬俑レプリカを目にすると迫力が違います。

  • 塗装の風合い、傷や細かい彫刻など、ディテールがよく分かる
  • ずらりと並ぶ兵馬俑から感じる威圧感は圧倒的

6-2. 始皇帝の野望に思いを馳せる

兵馬俑だけでなく、度量衡の統一や貨幣制度などをパネルで学ぶと、改めて始皇帝の偉業の大きさを実感。

  • 国が変われば統一が崩れるほどの壮大な国土管理
  • その一方で、過酷な労働や法の厳しさも感じられる

こうした光と影の両面を見ると、ますます歴史への興味がかき立てられます。

まとめ:圧巻の地下軍団と歴史ロマン

「始皇帝と大兵馬俑展」は、古代中国最大級のロマンを体感できる貴重な機会でした。

  • 実物サイズのレプリカとはいえ、強烈なインパクト
  • 8000体の地下軍団が埋められていた壮大さに圧倒
  • 死後も皇帝として君臨しようとした始皇帝の強大な野望を感じる

もし次に開催される機会があれば、歴史好きはもちろん、芸術的な視点でも楽しめるはず。写真や映像では味わえないスケールを、ぜひ会場で体感してみてはいかがでしょうか。

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