はじめに:パーテーションにも個性を
オフィスや商業スペースで空間を仕切る「パーテーション」は、実用的なアイテムとして多くの現場で使われています。しかし、パーテーションは単なる間仕切り以上のものになる可能性を秘めています。インテリアスタイルやブランドコンセプトに合わせてカスタムすれば、空間全体の印象を大きく左右する要素になるのです。
今回は、オーダーメイドでパーテーションを製作した事例をご紹介します。特に注目は「枠色や素材カスタマイズ」。一般的にシルバーやブロンズの金属フレームが定番ですが、お客様の要望に応じてパネル面と同じ貼り地を枠に巻くことも可能です。使う素材次第で、シンプルな間仕切りを独自の意匠へと昇華させられます。
基本仕様:通常はシルバーまたはブロンズ枠
スタンダードなパーテーションは、金属製フレーム(シルバーまたはブロンズカラー)が一般的。機能性・耐久性に優れ、無難なカラーリングで多くの空間に馴染むため、オフィスや店舗で広く利用されています。
しかし、「もう少しユニークな色合いを出したい」「パネル面との統一感を高めたい」と感じる場合には、さらに一歩踏み込んだカスタムが可能。今回の事例では、枠部分にダイノックシートを貼り、パネル面と枠色を揃えるアレンジを行いました。
枠色カスタムで生まれる統一感と個性
1. 枠色をパネル素材に合わせるメリット
パネル面に使用する素材は、ビニールクロス、布、紙、特殊フィルムなど様々です。標準仕様では枠とパネル面が全く別の色味・質感となり、多少の違和感が残ることも。
そこで、パネル面と同系統の色や模様を枠にも貼り込むことで、デザイン全体に統一感が生まれ、まるで一体成型のような仕上がりに。空間全体のカラーコーディネートやブランディングに寄与します。
2. ダイノックシート対応で素材感を自在に
ダイノックシートは、木目調や石目調、金属調など多種多様なテクスチャー・カラーが揃う装飾用フィルム。今回の事例では、お客様から「パネル面と同じ素材感を枠にも出したい」という要望があり、ビニールクロスでは対応不可能でしたが、ダイノックシートなら可能でした。
結果、枠まで統一した仕上がりを実現し、パーテーションが「ただの間仕切り」ではなく、「空間演出アイテム」へと昇格します。
3. ビニールクロス不可でも代替素材で対応
ビニールクロスはその特性上、枠への巻き込み作業が難しい場合があります。しかし、今回はダイノックシートへの変更で解決。このように、素材選定段階でのご相談次第で、様々なアイデアに対応可能です。
製作過程と職人の手仕事
パーテーション制作は、パネル面となる下地作り、素材貼り、そして枠への巻き込みやコーナー処理など、職人技が活きる工程が含まれます。
- 接着・張り込み:素材特性を考慮し、適度な糊、プライマー、下張りを駆使。
- 曲がり角や端部の処理:フィルムやシートが剥がれないよう、切断面や折り返し部を丁寧に加工。
こうした工程で得られる仕上がりは、市販の既製品では得られない特注感や高品質なエンドフィニッシュを約束します。
用途と可能性:空間全体をコーディネート
このようなオーダーメイドパーテーションは、オフィスや商業施設はもちろん、ホテルロビー、イベントブース、美術展会場などで活躍できます。
- 企業イメージカラーやロゴカラーを反映
- テーマに合わせて木目調、石目調、金属調、和紙調などの素材感選び
- シンプルな仕切り以上の「空間演出アイテム」として機能
アイデア次第で、パーテーションは空間ブランディングの有力な手段となるでしょう。
お問い合わせ・オーダーメイド相談
「こんな素材でパーテーションを作れる?」「枠色をこだわりたい」「ロゴ入りの特注パネルが欲しい」というご相談があれば、ぜひ当社へお問い合わせください。
専門スタッフがヒアリングを行い、ご要望に合わせて最適なデザイン、素材選定、仕上がりイメージをご提案。納期や予算、設置環境など、あらゆる条件を考慮しながらプランニングします。
まとめ:パーテーションで差をつける空間づくり
標準仕様のパーテーションでも十分実用的ですが、一歩踏み込んだオーダーメイド対応によって、空間全体と調和し、個性を放つ「特別な」間仕切りが誕生します。枠色を同素材で統一するなど、細部へのこだわりが空間の価値を高める鍵になるのです。
もし、パーテーション導入で「他とは違う演出」を求めるなら、カスタム対応を検討してみてください。空間づくりの新たな可能性が広がるはずです。
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