オーダーメイド相談
2016.12.21
当社・泰山堂は、120年以上にわたり金屏風やパーテーションなどの製作で培ってきた「貼る」「組み上げる」という技術を活かし、最近では新しい分野への挑戦を行っています。多くの方は「屏風=金箔+和紙」という伝統的なイメージをお持ちかもしれませんが、それだけではありません。古来からの技法を応用することで、ホテルの客室やロビー、レストランなどの空間をより魅力的に演出するインテリアアイテムを続々と開発しているのです。
今回は、その一例として「ホテルの客室用装飾パネル」をご紹介します。
これまで当社は、宴会場用の金屏風やパーテーションといった「式典・イベント関連商品」の製作を長年続けてきました。特にホテル関係者からは、納期や耐久性、デザイン性など多様な要望があるため、培ったノウハウは相当なもの。その中で生まれたのが、「客室や共用空間を彩るアイテムがほしい」という要望でした。
屏風製作のプロセスで磨かれたこれらの技術は、壁面アートパネルや客室のヘッドボード、オブジェなどにも応用が可能です。

今回ご依頼を受けた装飾パネルは、フレームやボード部分を木材で構成し、その上にデニム生地を貼り合わせたものです。1枚ずつ丁寧に貼り込むため、下地の平滑度や糊の扱い、デニム特有のシワが出ないようする職人技が求められます。
使用したのは、当社の本拠地・広島県福山市が誇る備後デニム。世界的にも評価される高品質な織りであり、特有のブルーグラデーションが美しいのが特徴です。ホテルは地元産業の魅力を活かしたいという思いから備後デニムを選択し、地域のPRにも繋げています。
完成したデニムパネルは、ホテル客室のベッドヘッド上部に設置されることが多く、空間のアイキャッチとして機能します。ブルー系のコントラストが、白い壁面や木目の家具と相まってスタイリッシュな印象を与え、ゲストの目を楽しませます。

デニム以外にも、さまざまな布素材に対応可能です。たとえば、
「貼る」技術をベースに、多様なファブリックアートパネルへ展開できます。
画面を複数のマス目に区切り、異なる色やトーンのデニムを組み合わせることで、モザイクのような表情を出すことも可能。インテリアデザイナーやホテル側のテーマカラーに合わせて自由にアレンジできるのも、オーダーメイドならではです。
厚みのある布や和紙を使うと、壁の反響音を軽減したり、調湿効果が得られたりする場合もあります(※あくまで副次効果として)。客室の快適性アップにも一役買う可能性があります。
画一的な規格品ではなく、一つひとつ手仕事で作り上げるため、細部までこだわった仕上がりを実現できます。
こちらの記事では、銅箔を施したデニム生地を使った「屏風」製作の詳細を紹介しています。客室パネルに限らず、多様な素材×伝統技術による新しいインテリア表現を探りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。
もし「ホテルの客室をもっと個性豊かに演出したい」「デニムや布素材でアートパネルを作りたい」といったご要望がありましたら、当社までお気軽にお問い合わせください。以下のボタンよりお問い合わせフォームへ進んでいただけます。
どんなイメージでも、「貼る」技術を活かして最適な方法をご提案いたします。
伝統工芸としての屏風製作は、単なる「和の装飾品」に留まりません。120年を超える当社の技術があれば、デニムや合皮など異素材を組み合わせ、ホテル客室やレストラン、オフィスの壁面アートなど、多方面で個性豊かなアイテムを生み出せます。
「屏風=伝統」と考えられがちですが、その応用範囲は意外なほど幅広いもの。当社は今後も「貼る」「組み上げる」技術を軸に、お客様の要望に寄り添ったオーダーメイド提案を続けてまいります。ぜひ、あなたの空間を彩る新しいアイディアづくりのパートナーとして、お気軽にご相談くださいませ。
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