金屏風制作
2016.10.21
日本各地を巡回した「始皇帝と大兵馬俑展」が、大阪でも開催されていたので足を運んできました。

秦の始皇帝といえば、中国史上初めて大陸を統一し「皇帝」を名乗った人物。その絶大な権力とともに名を遺したのが、副葬品である兵馬俑(へいばよう)です。今回は、そのレプリカや関連資料を通じて感じた迫力とロマンをレポートします。
「兵馬俑」とは、始皇帝の陵墓(秦始皇帝陵)に副葬された焼き物の人形です。
画像を見ると、まるで本物の兵士がそのまま石化したような迫力を感じます。
地下軍団とも呼ばれ、8000体以上の兵馬俑が埋められていたというから驚きです。
この巨大スケールが発見されたときは、20世紀最大の考古学的発見とも言われたほどです。
今回訪れた大阪会場では、国立国際美術館を舞台に下記のような構成でした。
現地から運ぶわけにはいかないため、展示会場ではレプリカ兵馬俑が並んでいました。
会場の解説によると、実際の兵馬俑坑にはこれが数千体並んでいるとのこと。想像だけで鳥肌が立ちます。
展示パネルで印象に残ったのは、始皇帝は死後も「皇帝」として君臨するためにこの軍団を作らせたという点。
生きている間の絶対権力を、死してなお続けることを望んだ始皇帝の思いが伝わります。

解説によれば、兵馬俑は一体一体の表情や髪型、服装が異なるそうです。
職人たちがパーツを組み合わせながら、それでも同じものがないように作り上げたとか。まさに芸術的と言えます。
この規模の副葬品を実現するには、相当な人力と財力が注ぎ込まれたはず。
破壊や略奪を防ぐために地下に埋めるという発想も、古代の世界観を彷彿とさせます。
実は、屏風やほかの調度品も死者のために副葬されるケースが歴史上存在しました。
スケールは全く違いますが、死後の世界を支配・演出したいという人類共通の願望が感じられますね。
関連記事:
[clink url=”https://byoubu-ya.com/byobu-export-furniture-pioneer”]
[clink url=”https://byoubu-ya.com/byobu-ceremonial-usage-milestones”]
写真や映像で見るよりも、やはり会場で等身大の兵馬俑レプリカを目にすると迫力が違います。
兵馬俑だけでなく、度量衡の統一や貨幣制度などをパネルで学ぶと、改めて始皇帝の偉業の大きさを実感。
こうした光と影の両面を見ると、ますます歴史への興味がかき立てられます。
「始皇帝と大兵馬俑展」は、古代中国最大級のロマンを体感できる貴重な機会でした。
もし次に開催される機会があれば、歴史好きはもちろん、芸術的な視点でも楽しめるはず。写真や映像では味わえないスケールを、ぜひ会場で体感してみてはいかがでしょうか。
金屏風制作
2019.5.27
金屏風制作
2019.3.13
金屏風制作
2019.2.27
金屏風制作
2018.12.21
Contact
サービス・弊社についてまずはお気軽にお問い合わせください。