金屏風制作
2016.10.26
日本伝統の調度品として知られる屏風(びょうぶ)。近年、この屏風が思いがけない形で登場し、新しいアートとして注目を集めています。毎年夏季に開催される「アートアクアリウム展」では、金魚をモチーフにした幻想的な水槽作品が数多く展示されますが、その中でも特に話題となったのが、屏風型水槽「ビョウブリウム」。
まさか「屏風」というフォーマットがアクアリウムと融合するなんて、少し意外にも思えますが、それが独特の世界観を生み出しているのです。
本文では、この“ビョウブリウム”をきっかけに浮かび上がったモダンな和の世界と屏風の魅力に迫ります。


「アートアクアリウム展」は、アートアクアリウムアーティスト木村英智氏が手がける夏の人気イベント。多数の金魚を多種多様な水槽で泳がせ、その背景に光と音を融合する演出が特徴です。
これらが組み合わさり、伝統的な和の美意識と、現代的なサブカル要素の融合を体験できる場として、多くの来場者を魅了しています。


このイベントで大きな注目を集めたのが、屏風型水槽「ビョウブリウム」。
「和」と「アクアリウム」が融合した、まさにモダンな日本美を象徴する作品です。
屏風は、室内や屋外で風を遮り、空間を仕切るための障屏具として古くから用いられてきました。
こうした伝統的役割を担ってきた屏風ですが、まさかそこに水が入るなんて――と感じる方も多いのではないでしょうか。
屏風は「仕切り」である一方で、折りたたんだ際にパネル同士が連動するという大きな特徴があります。
このコラボレーションは、伝統工芸の枠を飛び越えたアート表現として、多くの来場者の心をつかんだのです。
アートアクアリウム展では、LEDやプロジェクションマッピングなど最新テクノロジーが駆使されています。
屏風という伝統モチーフを大胆に取り入れた“ビョウブリウム”は、光と音の演出でさらに幻想的な世界を引き出します。
世界各地で話題を呼ぶアートアクアリウム展は、日本的な要素を現代風にアレンジする好例です。
これらを組み合わせることで、モダンな「和」を国際的にも魅力ある形で発信することが可能になっています。
屏風は、単に過去の儀式や空間仕切りに使われてきただけでなく、現在ではアートパネルのようにインテリアとしても注目されています。
今回の“ビョウブリウム”のように、水槽やライティングなどを組み込む発想は、屏風の拡張ともいえます。
金屏風は結婚式や式典など“ハレの場”の演出に使われるイメージが強いですが、近年は個人宅やオフィスでもモダンな和空間を演出するアイテムとして見直されています。
こうした使い方は、訪れる人に意外性と日本文化の美しさを同時に感じてもらえるでしょう。
“ビョウブリウム”が示すように、屏風の形状は非常に柔軟で、まだまだ新しいコラボレーションの可能性を秘めています。
伝統工芸としての歴史と格式は保ちながらも、時代に合わせて進化する。まさに日本文化が得意とするところであり、屏風もその好例といえます。
一見、静的な和の調度品と思われがちな屏風。しかし、「アートアクアリウム展」の“ビョウブリウム”が示したように、その可能性は現代アートの文脈でも充分に輝きを放ちます。
伝統的な技法を大切にしつつも、前衛的クリエイターや技術とのコラボレーションが、今後ますます進むかもしれません。あなたも「モダンな和の世界」へ足を踏み入れてみませんか?
日本の伝統を継承しながら、モダンアートとの融合で驚きと美を生む――そんな斬新なアプローチを目撃できるのは、まさにこれからの屏風の新しい物語の始まりかもしれません。
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