金屏風修理・修復
2018.11.21
結婚式や式典の会場準備が増える時期になると、金屏風の傷みに関するご相談を多くいただきます。
一般的な金屏風には紙丁番(紙蝶番)が多く使われています。これは特殊な和紙と糊、布を重ね合わせて蝶番として機能させるもので、軽量かつ開閉しやすいのがメリットです。
しかし、万が一切れてしまうと、隣接する両面の表裏の貼り替えが必須となり、修理費用が大きく膨らむ原因になります。

一方で、紙の蝶番を金属蝶番に変更すれば、強度や耐久性は大幅に向上します。とくに会場での頻繁な移動やセッティングがある場合、金属蝶番は破損リスクを大きく減らせる選択肢。
しかし、金属蝶番はどうしても表側から見える可能性が高く、金屏風ならではの伝統的な美観を損ねる懸念がありました。
そこでおすすめなのが、「折衷型」と呼ばれる特殊仕様です。
この構造により、見た目は今までと変わらず上品な「紙丁番の金屏風」でありながら、裏面の脆弱部分だけを金属で補強することができます。


外観を損なわない
表側は紙丁番のため、金具が目立ちません。
破損リスクを低減
裏側の摩耗や衝撃が集中しやすい部分を金属で補強するため、蝶番切れのトラブルが激減。
修理コストの削減
もし金属蝶番が破損しても、紙丁番と比べ部分的に交換しやすいケースが多く、全面張り替えを回避しやすい。
重量増加
金属部品を使用する分、多少重くなる。頻繁に移動する現場では注意が必要。
製作コスト
通常の紙丁番のみの仕様に比べて、金物分のコストが上乗せされる。


上の写真のように、正面から見ると従来の金屏風と変わらぬ上品さを保ちながら、裏面の蝶番が金属製となっているため、長期使用にも安心感があります。
もし、「丁番切れで大変な思いをした」「金屏風を買い直す前にもう少し耐久性を高めたい」とお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。用途やご予算に合わせて、折衷型含むベストな仕様をご提案いたします。
大切な金屏風を、より長く、安心してお使いいただくためのお手伝いをいたします。
丁番切れや修理コストが問題になりがちな金屏風の世界に、一石を投じる「折衷型」仕様。
“金物蝶番+紙丁番”というハイブリッド構造により、見た目の美しさはそのまま、耐久性とメンテナンス性を飛躍的に向上できます。ホテル・式典など、移動や取り扱いが多い現場では特に重宝する選択肢です。
「折衷型なら、もっと安心して屏風を運用できるかも」と感じたら、ぜひ一度専門家にお問い合わせください。あなたの大切な金屏風が、末長く活躍できるようお手伝いいたします。
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