金屏風修理・修復
2016.11.23
金屏風は、式典や和の装飾など幅広いシーンで活躍する伝統工芸品。ところが、長年使っていると隅金具(すみかなぐ)が外れてしまったり、椽(へり)がダメージを受けるケースがあります。金具が外れたまま放置していると、見た目のバランスが崩れるだけでなく、画面を支える骨組みに悪影響を及ぼすことも。そこで今回は、金具取り換え修理の流れや、低コストで対応できる中古金具の選択肢をご紹介します。
金屏風の角部分に取り付けられている「隅金具」は、装飾性と保護機能を兼ね備えた重要パーツです。しかし、長年の使用で蝶番の動きが悪くなったり、誤って強い衝撃が加わったりすると、金具が曲がったり完全に外れてしまうことがあります。
外れてしまった部分にほこりやゴミが入り込むと、さらに劣化を進めてしまう要因にも。金具がない状態では見栄えが損なわれるだけでなく、骨組みの保護も不十分になります。
金具が外れている場合、多くのお客様は張り替え修理のタイミングで同時にご相談いただくことが多いです。表面の金紙や和紙を新調する際に、金具の取り付け部分も一緒にチェック・補修することで、効率的に問題を解決できます。
「昔ながらの風合いを残したい」「予算を抑えたい」という場合は、中古金具を利用するのも一つの手です。
職人が丁寧にクリーニングや補修を施してから取り付けるので、「アンティーク感を活かしたい」「見た目をそろえたい」という方におすすめです。
金屏風の角(すみ)の部分は、思った以上に目が行きやすい場所。金具がきちんと付いているかどうかで、全体の印象がガラリと変わります。特に式典や展示会など、人目に触れる場所では意外と見られているポイントです。

修理やメンテナンスを怠ると、せっかくの金屏風が「古くて傷んだもの」という印象を与えてしまいがち。大切な晴れの舞台で使うものだからこそ、細部まで手を入れてこそ本来の美しさが甦るということを念頭においてください。
破損した隅金具の交換や、椽の再塗装・張り替えなど、金屏風にまつわるメンテナンスのお悩みは下記ボタンからお気軽にご相談ください。
など、多様なプランをご提案します。
金屏風は、隅金具や椽といった細部までしっかりメンテナンスすることで、はじめて本来の存在感と気品を取り戻せるもの。破損を見つけたら早めに修理を検討し、必要に応じて中古金具の活用も視野に入れてみてください。
「こんな小さな破損だから…」と油断せず、ぜひプロの職人による修繕をご検討ください。思い出の金屏風を長く愛用し続けるためにも、早めのメンテナンスが何より大切です。
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