金屏風修理・修復
2016.9.28
格式ある場を彩り、儀式やイベントの背景として活躍する金屏風(きんびょうぶ)。
実は、丁寧なメンテナンスを行えば10年・20年と長く使い続けられる耐久性を持っています。しかし、一度破損したり大きく汚れてしまうと「もう買い替えるしかないのかな」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、金屏風の修理について、費用対効果の視点や修理プロセスの概要を解説します。場合によっては新品買い替えを選んだほうが安く済むケースもあり、その境目をどう見極めるのかも含めて、専門家の視点で考えてみましょう。
金屏風は、木枠と骨組みに和紙を複数回貼り重ね、その上に金箔や金箔紙を貼り込むことで完成します。
職人が行う「箔押し」は、微妙な接着剤の調合や筆さばきに左右されます。隅ジワ(隅に寄ったシワ)や表面の浮きなどは、この手仕事の精度が生み出す差。品質の高い金屏風は、その分経年変化がゆるやかで、長く美しい状態を維持しやすいのです。
修理を検討する際、まずは屏風修理専用のカルテを用意します。
写真や詳細情報を送付できれば、より正確な見積もりが作成可能です。この段階で新品購入との費用比較を検討するのが賢明といえます。
修理が進む場合、破損の部位と程度によって作業が異なります。
一度完了した画面を確認し、修理箇所が美観・耐久面で問題ないかを入念に確認。折りたたみや開閉のスムーズさもチェックします。必要に応じて微調整を行い、納品となります。
金屏風の修理費は破損状況やサイズ、使用する材料によって大きく変動します。
まずは写真による見積りを行い、複数プラン(部分修理・全面修理・新品)のコスト比較をしてみるのがおすすめです。
「破れやシミがあるけど、どこまで修理できるの?」
「修理費と買い替え費用を比較したい」
こんな疑問をお持ちの方は、ぜひ専門の金屏風メーカーや修理業者に相談してみましょう。
丁番だけ直したいのか、それとも全面貼り替えを希望するのか。費用と効果を詳しく比較することで、最適な選択がしやすくなります。
金屏風は、定期的なメンテナンスを施すことで、10年・20年と長く美しい姿を保てる貴重な調度品です。
「買い替えか修理か」の判断には、専門家による査定と見積りが欠かせません。予算・状態・仕上がりイメージをふまえ、もっとも満足度の高い形を選びましょう。人生の大切な場面を彩ってきた金屏風を、これからも大切に“再生”し“継承”してみてはいかがでしょうか。
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