金屏風制作
2016.12.23
泰山堂のある広島県福山市は、瀬戸内海沿岸の中核都市として栄えてきました。その中心部に位置するのが「ふくやま美術館」です。普段は地元作家や近代美術など、幅広いジャンルの企画展を行っており、市民にも親しまれている施設です。
今回、市制施行100周年を記念して開かれたのが、特別展「阿部家ゆかりの日本刀 -小松コレクションと五箇伝の名刀-」。そこで展示されたのは、旧福山藩主・阿部家に伝わる刀剣の数々。全国的にも貴重な名刀を一挙に集めた、大変珍しい機会となりました。
福山藩は、江戸時代に備後国(現在の福山市周辺)を治めていた藩。阿部家は宝永7年(1710)に初代正邦(まさくに)が福山に入封し、明治の廃藩置県まで約160年にわたり統治を行いました。幕末には老中首座・阿部正弘を輩出するなど、政治的にも重要な役割を果たしています。
阿部家伝来の名刀のうち、小松コレクションとして収蔵されているものが本展の中心。
刀剣女子(刀剣乱舞ファン)を中心に全国から多くの来場者が詰めかけ、非常に活気がありました。
なんと、展示刀約32口のうち、国宝12口、重文13口といったハイレベルなラインナップ。
普段は各所に散らばっている名刀が、ここ福山で一堂に会する貴重な機会となりました。
日本刀の代表的な流派である五箇伝(大和・山城・相州・美濃・備前)にまつわる作品も充実しており、刀身の違いや彫物、銘文などをじっくり見比べることができます。
日本刀に詳しくなくても「これが有名な〇〇伝の刃紋か!」という発見が楽しいところです。
今回の特別展では、PC&スマホ向けゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」とのコラボも見どころのひとつ。
会期初日からグッズが売り切れてしまうという現象が起きるほど、刀剣ファンの熱気に包まれました。
「明石国行」は刀剣博物館の所蔵品で、今回福山に里帰りする形に。
ふくやま美術館は、JR福山駅の北側に位置し、歩いて約10分ほど。
本展は市制施行100周年記念事業の一環で開催されました。福山市内では他にも記念イベントが多数行われ、地元の魅力を再発見できる機会が多く設けられています。
「阿部家ゆかりの日本刀 -小松コレクションと五箇伝の名刀-」は、国宝・重文クラスの刀剣を一挙に見られる貴重な展覧会でした。
福山市は瀬戸内の景勝地「鞆の浦」や福山城など観光スポットも豊富。今回の特別展を機に、地元の誇りを再認識するとともに、他県の方にも福山の魅力を味わっていただける絶好の機会となりました。
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福山市は、今後も様々な文化イベントを企画しているので、歴史と芸術に興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
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