屏風屋ブログ
2016.11.2
先日、都内4か所の大使館へ本金箔の金屏風を納品してまいりました。
値段は張りますが、きちんとメンテナンスすれば50年、100年と長く使っていただける一生モノです。納品レポートは別途ご紹介するとして、今回は多くの方が気になる「本金箔」の実態について深掘りしていきます。
「本金箔」と聞くと「金をそのまま薄く延ばしたもの」と思われがちですが、実は合金である場合がほとんど。純金100%の金箔は非常に柔らかく、延ばすのが困難という性質があります。
本金箔でも、銀や銅の配合量によって「3号金」「4号金」などと呼ばれるランクや品番が存在します。これにより同じ“金”でも微妙に色味が異なり、用途や好みに応じた選択が可能です。
実際に当社のような金屏風専門店では、金箔そのものの質だけでなく、それを屏風に貼る際の職人技が重要となります。
金箔は極限まで薄く延ばしているため、ほんの些細な凸凹やムラがあると貼り付け時にシワや破れが発生しやすくなります。高品質な箔は、より安定した厚みと仕上げを持っています。
接着剤の量や塗布方法によって、仕上がりの光沢や耐久性が左右されます。職人が長年の経験で培った“勘”によって、温度や湿度に合わせて調整を行います。
先述のとおり、微妙な銀・銅の配分によって、金箔の色味が変わります。当社では、お客様の好みや既存の会場インテリアに合う色味をヒアリングし、最適な箔の種類をご提案します。
当社では、例えば大使館やホテル、企業のロビーなど、格式ある空間を演出したい方から多くのご依頼をいただきます。長期的に使用する機会が多いので、初期コストはかかっても「金はやっぱり輝きが違う」「長く使える」といった理由で選ばれています。
国賓を招く席や記念式典など、厳粛で華やかなシーンでは本金箔の金屏風は定番。まばゆい輝きが空間を一気に格上げしてくれます。
海外の要人に日本の伝統をアピールする絶好のアイテムとして、大使館や海外拠点への納品依頼も多数。日本らしい金色の空間演出が、高い評価を得ています。
ロビーやスイートルームのアートピースとして、本金箔の屏風や装飾パネルが利用されるケースも増えています。金箔の経年変化を楽しみながら使えるのも、長く愛される理由の一つです。
関連記事:洋金箔とは何か? 本金箔との違いと、金屏風への活用ポイント
用途や予算に応じて使い分けるのが賢い選択と言えます。
「やっぱり本金箔にこだわりたい」という方は、以下のステップでご相談ください。
一言に「本金箔」といっても、合金比率による色味の違いや貼り作業の繊細さなど、実は多くの職人技が詰まっています。ご予算や空間イメージに合わせて、さまざまなバリエーションを選べるのも魅力です。
当社では、大使館やホテル、式典会場などで培ったノウハウを元に、最適な箔や仕立て方法をご提案いたします。半世紀、あるいは100年先まで使っていただける本物の金屏風を検討してみてはいかがでしょうか?
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金箔ひとつ取っても、奥深く面白い世界です。 ぜひ、自分好みの輝き方を見つけてくださいね。
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