雛屏風の修理
雛屏風の修理を承りました。
高さ40cm程度の小さな屏風です。
本金箔への貼替えを希望されるとのこと。
単純に剥がして上から貼れば済むという物ではなく、今回は金屏風なりの仕様変更が必要でした。
こちらは元が簡易的な屏風のため、下地に貼り物が施してありませんでした。
ですので、先ずは下地に和紙を貼り、その後に浮かし貼り、金貼りと重ねていきました。
蝶番も変更。金紙を貼る都合上、本来の屏風と同じように360度回転する仕様としました。
小さいものは修理が簡単そうに見えますが、このように大きな屏風よりも逆に難しい場合があります。