しつらい〔室礼〕

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奈良時代の初め、仏教とともに中国から木造の建築技術が輸入された。

それは寺院の建造を前提とした技術であったようで、それを住居に転用した寝殿造りの内部はお寺のお堂のように柱ばかりが林立した巨大なワンルームとなっていた。

そこで、目的に応じて、さまざまな障壁をつくる道具が必要となった。

大空間を段階的に分割しながら、生活にふさわしい居住空間を作り出す必要があったのである。

いまも使用されることば〔しつらい〕〔室礼〕のことである。