泰山堂について

屏風の歴史

屏風は古くは奈良時代より家具調度品として日本人には欠くことのできない物として使用されてきました。
平安中期には日本独自の丁番を紙でつなぎ、各面が一体化された、いわゆる一双屏風ができました。
それと時を同じくして、金を薄く叩き伸ばして装飾する技術が発達し、ついには紙の上に金箔を押した金紙が出来るまでになり、金屏風が出来上がります。
初めは画家の大きなキャンバスとして使われ、屋内インテリアのひとつとして公家・武家・大名等、一部の上流社会のみで使われていましたが、江戸時代に入ると一般町人の間で金無地屏風を祝儀、銀屏風を不祝儀に使用するようになり、現在では宴会場においてのメインバックとして不可欠の物となっています。

守り続ける伝統

千年を超える長きに渡り屏風の用途は変化してきましたが、製造方法は紙丁番が出来上がって以来ほとんど変わっておらず、逆にここ数十年来技術や材料などが低下するに至っております。
当社ではこの古き良き伝統を頑なに守り、下張の方法・回数・また表裏丁番の材料など、昔の製造技法とほとんど変えてはおりません。

現代設備に合わせた屏風製作

一方で現在のようにエアコンの完備された低湿度の宴会場で使用されるようになりますと、屏風の乾燥にもかなり気を使わなければ狂いが生じますが、当社では屏風の製造業者では唯一と思われる乾燥室を完備し、それに対応しております。このように堅牢良質である当社の製品が数多くの皆様に認められ、全国の公官庁会館、一流ホテル、結婚式場で使用されております。

泰山堂の屏風づくりの強み

品質に裏打ちされた納入実績

明治20年創業。現在、式典用の業務用金屏風を製造しているメーカーは、日本国内でも4社程度しかございません。
泰山堂はその中でも品質が高く、安定していると顧客から評価が高いことから、首相官邸の金屏風、外務省を通じての各国領事館への本金屏風、帝国ホテル、大徳寺、東北大学などへの納入実績がございます。

多様なライフスタイルへの対応

幅広い人脈により、大塚家具での洋風屏風の受注製作も可能となりました。
お客様が大塚家具で気に入ったカーテン生地を用い、オーダーメイドで洋風屏風の製作をするといった、お客様のライフスタイルに合わせたニーズへの対応が好評を頂いております。

ホテル業界への新たな提案

近年は屏風から展開して、ホテルの欄間・客室装飾パネル・ホテルの宴会場で使用する装飾備品などの要望も多く、長年の屏風製作で培ってきた「貼る」「組み上げる」という技術を活かし、ニーズに合わせた装飾商品の企画・製作も対応しております。

文化財の複製事業

国宝など文化財を「デジタル保存」する技術に早くから注目し、2000年から「文化財の複製技術を活用した屏風製作」に取り組んでおります。
画像処理・印刷の協力会社を構築しており、今後、商品化の予定をしております。

次世代への継承と技術革新

他社にはないオリジナル対応

業務用としての屏風業者は競合いたしますが、装飾品としてオリジナル対応の屏風製作ができるのは泰山堂としかなく、他社と一線を画していております。

ハレの場を演出する屏風

屏風とは古来より機能美を追求した高級輸出家具のひとつでした。 折りたためるという利便性に特化し、特に室町時代の明への輸出や、その後の南蛮貿易などで盛んになり、まさに輸出家具の先駆と言える存在です。
貿易を通じて、文化交流の社会的役割の一端を屏風が担っていたと言ってもいいでしょう。
また、多くの画家や数多くの絵画が、この装飾文化によって育まれてきました。
日常生活においても、屏風は国家的儀礼から祝賀など人生の節目〔ハレの場〕を演出する役目を果たし、日本人の節目、その事柄の背景を大事にするという文化を表しています。

複製屏風で日本文化を世界へ

泰山堂は複製屏風製作を、日本の文化を次世代に継承し、世界に発信する事業として捉えています。
泰山堂の手がける再生画は、日本画が持つ濃淡・階調・筆勢・筆致を再現するだけでなく、素材、表現手法、作者の画歴・思想や絵画 空間演出など、多角的な考察を行なっています。
もちろん、屏風メーカーとして仕立ての品質は国内最高峰の内容でご提案いたします。
美術品としての鑑賞だけでなく、美術史上の研究にも堪える厳密な再現性にこだわることが、泰山堂の「使命」と考えています。大家の絵画や書を一般の家庭でも鑑賞できるように再生複製(レプリカ)したい。あるいは高僧のかかれた名号や墨蹟を原本そのままに複製したい。
こうした要望に答えるのがデジタル再生画です。

未来に繋ぐ技術力

泰山堂の再生技法は、従来技術的に困難と言われ前例のなかった金箔上の印刷を可能にしました。(※特許認証済)
今日では、襖絵をはじめ壁画・天井画・屏風・掛軸など、全ての既知日本画の表現技法を再現できるようになりました。
一般に金や銀の輝きを通常のオフセット印刷で再現するには、黄・赤・藍といった色の3原色と墨の4色の他に、金や銀のインキを使うことで表現していますが、金箔の貼られた屏風や扇子の光は、通常のやり方では再現できず、これまでは金箔紙の上に木版やシルクスクリーンで印刷されてきました。
しかし、この方法では彩色の微妙な濃淡差を再現することはできません。試行錯誤の末、ようやく金箔紙に濃淡のある印刷を実現させたのです。
泰山堂は、協力パートナーと培ってきた画像再現ノウハウに加え、最先端のデジタル技術を取り入れ、技術開発を行なってまいりました。
私たちはこのレプリカ製作事業を、今後も“文化財を多くの人に”そして“子孫のために”熱意と誇りを持って推進してまいります。

会社案内

沿革

明治20年 創業山路泰山堂 寛則
明治20年 二代目 敏一
昭和49年 三代目 三郎
昭和55年 ホテルオークラ、ホテルニューオータニ、プリンスホテルへ屏風を納入
昭和60年 ANA、JALホテルへ屏風を納入
昭和61年 グランドハイアット、リッツカールトン、へ納入。ホテル用式典屏風の製造に特化し、国内外500以上のホテルへの製作実績。
平成元年 福山市箕沖町へ移転
平成11年 山路内装表具有限会社設立 四代目 山路宜嗣
平成12年 本格的に地元営業を始める
平成14年 株式会社コンテンツと提携
平成14年 アーテファクトリー株式会社と提携
平成15年 レプリカ事業本格化。「坤輿万国全図」高精細複製を制作。東北大学へ納入。
平成15年 経営革新計画承認
平成16年 福山市多治米町へ本社移転
平成16年 「洛中洛外図屏風東博模本」複製を制作。国立歴史民俗博物館へ納入。
平成16年 ひろしまベンチャー助成金 奨励賞受賞
平成18年 ニューヨーク JAPAN SOCIETY 京都国際文化交流財団 製作出展。 二条城「松鷹図」、長谷川等伯「松林図屏風」
平成18年 株式会社 泰山堂へ商号変更

職人の紹介

代表・ディレクター

四代目 山路 宜嗣

商社勤務後、平成11年より事業継承。暮らしの中の屏風、ハレの場における屏風の新しい世界観を発信。

略歴
昭和46年 広島県福山市生まれ
平成 4年 山口大学 卒業
平成 4年 ブライダル備品メーカー入社
平成10年 山路泰山堂へ入社
平成11年 山路内装表具(有)設立

一級表装技能士

三代目 山路 三郎

研究熱心で、柔軟な開発を行い、現在の泰山堂の基礎を築く

一級表装技能士

坂上 英司

丁寧さと速さを兼ね備えた経験豊富な工場長

会社概要

商 号 株式会社 泰山堂 TAIZANDO.Inc
屋 号 泰山堂(TAIZAN-DO)
創 業 明治20年
資本金 2,300万
本 社 〒720-0824 広島県福山市多治米町5丁目17番5号
TEL 084-953-9820
FAX 084-953-9806
社 員 4名
銀 行 広島銀行 福山川口支店
中国銀行 川口支店
営業品目 ①式典用金屏風・銀屏風の製作・販売
②神社仏閣用屏風・ふすま・掛け軸の製作・修復
③デジタル素材を活用した複製(レプリカ)商品の製作・販売
④バンケット用パーテーションの製作
⑤ブライダル・フューネラル用商材の企画・製作
⑥着物など古布をリユースしたアート屏風の製作

泰山堂の経営理念

表装技術を通じて癒しの空間を創造・提供する

  • 一、互いに尊敬し、認め合い、それぞれの成功の道を創造する
  • 二、伝統的表装技術に挑戦し、日本の文化に貢献する
  • 三、誠心を通じてお客様とともに成功する